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 ■vol.42 循環型の廃棄物管理で温室効果ガス排出量を削減できる

(キーワード:循環型社会、廃棄物管理、地球温暖化、温室効果ガス排出量削減)


Anthropocene誌からNature Communications誌に掲載された廃棄物管理に関する新しい研究を紹介します。現在、リサイクルされているゴミは全体の約13%、コンポストされているのは5.5%に過ぎず、その一方で、人口増加や富裕化に伴い、世界のゴミの量は2015年から2050年の間にほぼ倍増する可能性があると報告しています。この研究では、184の国々と地域、農村部と都市部の両方を対象に、ゴミ管理に関するデータを収集し、廃棄物管理が現状のままである場合と、循環型廃棄物管理を実施した場合の影響を検証しています。研究者らは循環型廃棄物管理を実施することで2050年にはゴミからのメタン排出量を88%削減でき、現在年間1億5千万トンを排出している二酸化炭素もほぼ削減できると報告しています。洗濯によって排出する廃棄物もできる限り循環させることが大切だとわかる記事です。ぜひこちらからご覧ください。