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 ■vol.62 熱帯林の再生に野生動物が重要な役割を果たす

(キーワード:熱帯林再生、野生動物、生物多様性)


Anthropocene誌からPhilosophical Transactions B誌に掲載された研究を紹介します。 マックス・プランク動物行動研究所の熱帯生態学者であるDaisy Dent氏が率いる研究者らがパナマのBarro Colorado National Monumentにおいて樹木とその種子を運ぶ動物の種類を精査したところ、オポッサムなどの生物が熱帯林の再生に重要な役割を果たしていることがわかったと報告しています。 研究者らは28年間にわたり、さまざまな時期に伐採された森林の再生を追跡した記録を利用し、それぞれの木に、その種子を運ぶ動物の種類を割り当て、動物が熱帯雨林の再生にどのような役割を果たしているのか調べました。 その結果、オポッサムのような哺乳類が、森林の年齢に関係なく重要な役割を果たし、全樹種の75%以上の種子を運んでいたことがわかったそうです。 洗剤の材料として使われているパーム油の生産において重要となる森林再生でも野生動物が大きな役割を果たすかもしれません。 ぜひこちらから詳細をご覧ください。